生活習慣病チーム指導

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、さらに最近話題のメタボリックシンドロームに対しては、「自分自身で健康管理」ができるように、 さまざまな角度から受療者様の現状を分析し、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士がチームを組み、それぞれの専門的立場からアドバイスをさせていただくという「生活習慣病改善プログラム」を用意しています。このプログラムは厚生労働省から「健康日本21」を実践している全国38事例のひとつとして紹介されました。

 「生活習慣病改善プログラム」作成にあたっては、まず患者さまの生活習慣、特に食習慣の詳細な調査を、東大が開発したBDHQという栄養調査票を用いて行います(無料)。さらに起床から就寝までの生活パターンや、飲酒、喫煙、運動習慣、仕事でのエネルギー消費量や服薬状況を聴取し、食習慣では肉や魚の摂取状況、味付けの濃さや食べる速さまで細かくチェックします。これらのライフスタイルの分析と諸検査結果、薬物治療内容をもとに生活習慣病チームがカンファレンスを行い、患者さま個々に合わせたプログラムを作成し、それに沿ってアドバイスをさせていただきます。

「生活習慣病改善プログラム」参加者の糖尿病や高脂血症の良好な改善効果は、平成23年に厚生労働省が国の医療方針を決定する「中央社会保険医療協議会」で、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士などの多業種が協力すると、患者さまの病気を効果的に指導・改善できた事例として紹介されました。その結果、平成24年度から糖尿病による腎不全が悪化して透析治療になることを防ぐ「糖尿病透析予防指導管理料」が新設され、現在全国の病院・診療所から当クリニックの方式が注目されています。

生活習慣病改善プログラム

食事療法や運動療法は長く継続する必要がありますので、患者さまのご家族にもプログラムに参加していただき、生活習慣改善への協力と励ましを行っていただくことも大切です。 ご家族のみなさまがご一緒に「健康寿命」を延ばしていただければと存じます。

生活習慣病の二次検診

 高血圧・糖尿病・脂質異常症、メタボリックシンドロームなどで二次検診を指示された患者さまや、それらがご心配の患者さまに対しては、まず食習慣の把握、動脈硬化の進行程度の把握を行い、その結果によって食事療法で良いか、薬物治療を開始すべきかを決めるのが最新の治療法です。
  たとえば悪玉コレステロールが高くても、全く薬物治療の必要のない患者さまから、悪玉コレステロールはそう高くなくても動脈硬化が進んでおり、早急に薬物治療が必要な患者さまもいらっしゃいます。日本動脈硬化学会は、高脂血症の治療は、頚動脈エコー検査で動脈硬化の進み具合を評価してから治療を行うか否かを決定するように奨励していますので、当クリニックはそれを実践しています。
 佐久間所長は高脂血症治療に関しては、全国の先生方に診断・治療法の指導を行う、日本動脈硬化学会指導医ですので、最新の日本人のデータに基き、注射療法を含む最新の高脂血症治療を行っております。
 高血圧に関しましても、お薬が必要か、食事療法で良いかは、患者さまごとに異なります。そのため、高血圧学会はまず一日の食塩摂取量を把握することを推奨していますが、当クリニックでは来院15分で、測定値が出てきますので、それを基に高血圧の診断・治療・指導を行っています。
 糖尿病に関しましても、まず食習慣の見極めと、動脈硬化の進行程度が治療開始の基本となります。食習慣の把握に関してはBDHQという栄養調査票を用いて行います(無料)。佐久間所長は厚生労働省が主導するAMEDという研究班で、「日本人の糖尿病患者、特に高齢者を含め、どの程度まで、どのように治療すべきか」という研究の班員として、全国の先生方に糖尿病の日本人にあった正しい治療法を広める役目を担っています。


あなたも生活習慣病を改善してみませんか?糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は年々増加しており、食事、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣を改善することが大切です。 そこで、北光記念クリニックでは生活習慣病を変えるための手助けとして医師・看護師・栄養管理士・薬剤師・理学療法士が専門家としてのサポートを考え「生活習慣病プログラム」を行っております。