甲状腺機能低下症の場合は、エネルギー代謝が低下しているので、カロリーオーバーしやすいのが特徴です。
- バランスの良い食事を心がける。
- 適切なエネルギー設定を。
薬の効果があらわれるまでは〔25〜30kcal/kg*/日〕と、やや低めとし、低脂質食とする。それ以降は一般食に準じる。
標準体重(kg)= 身長(m)×身長(m)×22
エネルギー(Kcal)=標準体重(kg)×25〜30Kcal/kg
- 合併症がある場合は、その栄養療法を行う。
肥満、脂質異常症、貧血などの合併がある場合は、その栄養食事療法を行なう。
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偏食は避けましょう。
たくさん食べない方がよいものについて(偏らないように食べましょう)。
甲状腺機能低下症の人は、アブラナ科の野菜(キャベツ・ブロッコリー・かぶなど)と、納豆などの大豆製品は極端に食べ過ぎないようにした方がよいとされています。
アブラナ科の野菜に含まれるゴイトロゲンという物質や大豆サポニンには、甲状腺ホルモンの分泌をさまたげる働きがあります。