学会・研修報告

日  時 平成28年11月30日(水) 17:30〜19:00
場  所 北光記念クリニック2階 地域ふれあい研修センター
研修名 院内研究発表会2016
内  容  平成28年11月30日(水)に院内研究発表会2016を開催し、職員121名が参加致しました。
 今年度は13演題の応募があり、各々研究の成果を発表し、他職員と交流する場となりました。その中でも、特に優れている3演題に特別賞を贈呈いたしました。

特別賞受賞者より
 この度は院内研究発表会2016で特別賞をいただき誠にありがとうございます。
 循環器を専門とする単科の病院である当院では、抗がん剤使用患者様のサポートを開始した当初は分からないことも少なからずありました。しかし主治医指導の下で薬剤師と看護師が協力・連携して、患者様が服薬を続けていけるよう入院中だけでなく、退院後も週1度の電話フォローアップなどを行っていることを今回の発表内容にまとめました。
 また薬剤科スタッフの日頃からの協力のもと受賞に至ったことを実感しています。今後とも患者様により良い薬物治療を提供できるように努めていきたいと考えています。
 今回の賞をいただいたことに深く感謝申し上げます。

薬剤科 七尾 亮子


 院内発表特別賞をいただきありがとうございます。今回負荷シンチグラムとFFRの関連性について発表させていただきました。
 当院でのPCIの主な適応判定である負荷シンチグラムとFFRの検査結果が全体でどのくらい一致しているかを調べ、結果は131症例中81症例、62.6%の一致率となり2つの検査の一致性はそれ程高くなく、その要因が負荷不足と多肢病変にあると考え、特に多肢病変においてはシンチグラムの弱点になることから、多肢病変を除いた一致率を集計したところ87.5%であったため、多肢病変が2検査間の一致率を下げている要因の1つであり、FFRでの評価が不可欠となるだろうと結論付けました。
 今後もデータ収集を継続して行い、新たな考察を加えて本研究をより良いものにしていきたいと思います。

臨床工学科 横山 祐樹


 当院では今年9月に地域包括ケア病棟を開設し、それに伴い在宅復帰率を維持していくための取り組みについて発表しました。
 在宅復帰率の計算の仕方や在宅とはどのような場所を指すのかといった説明、取り組みにより在宅退院に繋がった事例について紹介しました。今後は他医療機関からの紹介も見据え、施設基準である在宅復帰率を維持していく為には、ケア病棟の特色を十分把握した上で7:1病棟入院時からのスクリーニングや、転棟前や入院前から患者・家族への十分な説明が必須であり、7:1病棟からの移動のタイミングについても考える必要があります。
 院内研究発表会2016で特別賞を頂きましたことを励みとし、これからの業務に取り組んで参りたいと思います。

地域連携部 今井 智瑛